交渉というと、固いイメージがありますが日常の中で行われています。例えば、外食する時に、どこに行くか決めるとします。その候補には洋食と和食があがりました。自分が洋食を食べたいと思った場合には、相手に納得してもらう必要があります。そこで交渉が始まります。
家から近くておいしい場所がある。
新しいお店がオープンしたから行ってみたい。
行列をよく見かけるなど、そこに複数の情報があります。
これらを話しに出すことで相手に洋食に行く決断をしてもらう必要があります。
どこにでもあるような話でも交渉は始まっています。
どう納得してもらえるのか、仕事でも一緒ですね。
自分のやりたいことを進めるためには上司や同僚に理解を得る必要があります。
交渉術を使って、やりたい方向に導いていきましょう!
成功するための交渉前の準備
自分が思うようにと物事を運ぶには、準備がかかせません。
旅行も一緒ですよね。飛行機や宿泊先を予約したりなど、準備というのは、
しておいて損はなくむしろ得ばかりと考えています。
(何か問題が起こった時も方向展開しやすいです)
成功するためには、絶対に必要になってきますが、では、どんな準備をしたら良いでしょうか。
交渉全体の流れがスムーズに進み、ほしい結果を得る、このための準備とは何か。
目標設定をすることで、自分は何を成し遂げたいのかが、見えます。
これがない場合は、交渉を進める中で、本来の目的がブレてしまったり、
曖昧さが起きてしまいます。
目標は、自分自身がわかりやす言葉で作ると覚えやすくて良いですね。
自分が会議で実践する方法は、手持ちのメモに書く。
会議がオンラインであれば、パソコンの画面上に、自分が常に見える場所に表示しておくと、忘れなくて良いと思います。現在話している内容と、達成したい目的が合っているかを確かめながらできるので安心です。
交渉相手の立場や、状況などの情報を事前に得ることで、話の戦略が立てやすくなります。
決裁権がある人なのか、ない人なのか、それによっても対応が違ってきます。
決済権がある人の場合は、その交渉の場をもって完了まで進むことができます。違う人は一度話された内容を持ち帰って、後日、上司の確認をとって判断されることがあります。(その方が多いです)
交渉の場には第3者がおらず、直接話していないため、伝わり方によっては、非常に厳しくなります。
可能な限り、責任者と話せることが有利に進めるコツです。
情報収集を怠ってしまうと、勘違いなどの誤解や、仮定の話しばかりで事実がなく、交渉ができなくなってしまいます。最初は、どんな情報でも良いので、相手がどんな思いでいるのか、どんな環境下にあるのか、調べてみましょう。相手の立場や要求に関する情報を収集することで、より的確な戦略を構築できます。
情報収集が不十分な場合、誤解や誤った仮定が生じ、交渉が難しくなります。
思い返すと自分が仕事で上手くいかない時はこの準備が足りなかったと。
メンタルの保ち方はどうするか?
交渉する前は、発表前の緊張感のような物があります。その緊張感すら、自分の武器にできると良いと思っています。僕は手元にメモを置くことで、安心感を得ていますが、この手段は人それぞれあると思います。
気持ちを落ちつかせるためには、どうすれば良いか、色々な対策を紹介します。
①誰もが忘れがちな呼吸法
焦りなどの緊張状態だど、どうしても呼吸が浅くなり、
汗をかいたり変な不安がよぎります。
いつも通り、普通の状態でいられるよう、
まずは深呼吸を始めてみても良いかもしれません。
自分の話したい話や、相手がどうように話すのか、
冷静にみていくことが交渉では重要です。
リラックスを心がけて自分の思うタイミングで話ができると良いですよね。
②ゆっくり話してみよう
予想もできなかったイレギュラーな話など、自分が予期せぬ状態に陥ることで、焦りが出てしまいます。
その際に自分の話すスピードが早くなってしまうと、自分の気持ちも安定しません。また感情が高まってしまい、相手の理解も得られない可能性があります。
ゆっくり話すことを心がけることで、自分の行動が制御され、意識した会話ができると思います。
もちろん、相手のペースが早くなることもありますが、そこは乗らず、自分のペースを守って話すことが大切です。自分も話の展開が早い人と話すと、どうしてもそのスピード感についていかなければと思ってしまいます。
ですが、それは相手が自分勝手に話しているだけのため、誰のためでもありません。
時間がない時は仕方がないですが。
自分の話しやすいスタイルを確立していくことは、普段の会話からも練習できるため、
ゆっくり話すことを試してみてはいかが。
交渉後の良い関係
交渉が終わると、なぜか相手との距離が上手に作れません。
そのために、相手へ感謝の意を表明しましょう。自分と相手のお互いが感謝することで、
ポジティブな雰囲気を作ることができます。感謝と言ってもお礼だけではなく、今後の情報も共有していくことで、近い距離感を保ち続けることもできます。
またコミュニケーションを断たないように、あえて接触しましょう。今まで通りの関係を継続していくことで、また相談したいことがあった時にスムーズに事を運ぶことができるかもしれません。
苦手な人に無理矢理向かって行くことはオススメしませんが、自分が仕事において、今後の関係値を保った方が良いと思う場合はぜひ、実施してみると良いかもしれません。
関係値を保つ上で、やってみることを並べてみました。
出来そうなことがあれば、試してみましょう。
・共に体験を共有する
新しい仕事を一緒にやってみたり、イベントへ一緒に参加するなど。
・共感や配慮を示す
納得したことを相手へ明確に伝える。助けてもらった際にお礼をする。
・継続的な信頼を構築するため、課題を話し合う
一度切りの関わりで終えない様に、少しでも距離を近づけて、関係性を保つ。
会議や決め事で交渉している自分を振りかえってみると、意見については相手は否定せず、受け入れながら自分の意見をはっきり言っているように思います。
「その提案もいいけど、このような提案はどうか」など、ほんの少し気遣いで今後の関係性が変わります。
交渉する相手がいつ部署異動になったり退職するかは全くわかりません。
それでも自分の仕事をやり切るために、上手く物事を進めていきましょう。
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